鉄瓶の選び方4

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鉄瓶も6万円を越えるようになってくると、一般的な物価を基準にして見た場合は、高級品といわれるものの部類に入ってしまいますが、以前の記事で何度も言及している本来の意味での鉄瓶は、この価格帯のものを指すことになります。

この価格帯まで来ると完全に手造りで、ひとつの型からひとつの鉄瓶しか作りません。鉄瓶の蓋のつまみなど細かい造形を必要とする部分も、型から取り出す時に型が壊れて次の鉄瓶が作れなくなってしまう心配をしないで済みますから、かなり緻密なデザインが可能になってきます。

もちろん表面の漆焼き付けや内面の湯あか醸成は言わずもがな、取っ手には中を空洞にするように一枚の鉄の板を手作業で丸めて作られる袋鉉(ふくろつる)が使われますので、ある意味で本物の鉄瓶の醍醐味とも言える、お湯が沸いたばかりの状態でも素手で持ち上げることが可能となります。

そして、さらに何十万もするような本当の高級品になると、鉄の素材が異なったり(砂鉄を使用)、あの鉄瓶の代表的な文様である“アラレ”のつぶつぶ自体が全て手押しになったりすることで精巧を極め、非常に繊細な表情を持つようになりますが、同時にその製作にかける作業量は膨大なもの。

その製作過程を知らないと、なぜこれほどの価格が付けられるのか不思議に思われそうですが、実はそれだけ手間隙をかけた分の価値が反映されているのです。ですから、その価値を知りたい方はこういった鉄瓶を是非一度手にとってみてください。職人の鉄瓶にかける想いが伝わってくるのを感じることができるはずです。
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鉄瓶の選び方3

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鉄瓶も3万〜5万円クラスになってくると、いよいよ手造り部分の占める割合が多くなってきて、本来の鉄瓶の特性を持つようになってきます。

このクラスの鉄瓶は、あの代表的な「アラレ模様」のつぶのひとつひとつにまでこだわってデザインの精度を保持するため、ひとつの型から数個しか生産されないのが普通で、金気止め(錆び止め)の処理もされていれば、表面にもしっかりと漆(黒漆や生漆)が焼き付けられています。

また場合によっては、注ぎ口の形状の処理にも細かな配慮がなされ、水切りが悪くならないように手作業で形が整えられることもありますし、弦の造形にも“虫食い”(細かな穴による独特の表面の模様)などといった、それなりのこだわりが反映されることになります。

ですから、本格的な鉄瓶を味わいたいということであれば、多少高価であってもこのクラスの鉄瓶を求めるのが、最もコストパフォーマンスが高いということになるでしょう。このクラスの鉄瓶を手に入れておけば、一生モノと言うこともできるので、それを考えればむしろ安いということになるかもしれません。

そして、毎日使うことによって鉄瓶の中は数週間で湯あかが付いて白くなってきますから、その湯あかによって沸かしたお湯がまろやかになって、美味しいお茶を楽しむことができるようになるのはもちろんのこと、使い込めば使い込むほど(もちろん適切な手入れは必要ですが)深い味わいを持った表情を見せるようになっていきます。
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