鉄瓶の選び方3

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鉄瓶も3万〜5万円クラスになってくると、いよいよ手造り部分の占める割合が多くなってきて、本来の鉄瓶の特性を持つようになってきます。

このクラスの鉄瓶は、あの代表的な「アラレ模様」のつぶのひとつひとつにまでこだわってデザインの精度を保持するため、ひとつの型から数個しか生産されないのが普通で、金気止め(錆び止め)の処理もされていれば、表面にもしっかりと漆(黒漆や生漆)が焼き付けられています。

また場合によっては、注ぎ口の形状の処理にも細かな配慮がなされ、水切りが悪くならないように手作業で形が整えられることもありますし、弦の造形にも“虫食い”(細かな穴による独特の表面の模様)などといった、それなりのこだわりが反映されることになります。

ですから、本格的な鉄瓶を味わいたいということであれば、多少高価であってもこのクラスの鉄瓶を求めるのが、最もコストパフォーマンスが高いということになるでしょう。このクラスの鉄瓶を手に入れておけば、一生モノと言うこともできるので、それを考えればむしろ安いということになるかもしれません。

そして、毎日使うことによって鉄瓶の中は数週間で湯あかが付いて白くなってきますから、その湯あかによって沸かしたお湯がまろやかになって、美味しいお茶を楽しむことができるようになるのはもちろんのこと、使い込めば使い込むほど(もちろん適切な手入れは必要ですが)深い味わいを持った表情を見せるようになっていきます。
posted by IKettle | 鉄瓶の選び方
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